著者:藤澤 全 2017年4月 出版 大空社出版 多くの外国語に翻訳され映画・演劇化される短篇『猟銃』。 不惑四十を過ぎて新聞社デスクから文壇へと鮮烈なデビュー(1949・昭和24年「文学界」)を遂げた井上靖(1907〜91)。 その記念碑的作品の機構=作立てに込められた詩と物語の香気に満ちた芸術的源泉を精緻に紐解きながら、作品=ロマンの主題と魅力をあぶり出す。 伝記・研究の第一人者が文芸作品を堪能する醍醐味へと誘う渾身の名作ガイド。 〈生誕110年記念出版〉 人生の裂け目に照準せるメタフィジカルな問い質し 愛と不倫と不条理による実存の魔界 美に染まる孤独の絵巻…… 感動の秘密へと読者をいざない井上文学の新たな読解の道を拓く。 1章 物語に点灯 精密な作立て 2章 ロマンの深化 主題と美の放射と 3章 内在せる神話的側面 絵画と外国文学 4章 世界に誇る新ロマン 作者の記念碑 付章 視界の拡大へ 作品成立の後と前 (ハワイ『猟銃』座談会/桑原武夫「第二芸術」論をスクープ化/文化部デスクとして書いたリード文/「美術批評家サークル」/石川啄木との近接)
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