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伊豆の旅／川端康成

川端康成の伊豆に関係する全作品が収録されている。タイトルの通り伊豆を旅するには必携の本。

日本でノーベル文学賞受賞者は二人しかいません。その一人の川端康成が愛した場所が伊豆です。伊豆序説からこの本は始まります。この作品ほど伊豆に行きたくなる文章は無いと断言できますの１冊目に選びました。伊豆は沢山の文豪に愛され、作品が生まれました。その理由のひとつに天城山には八百万の神がいて才能ある芸術家に降臨します。水と空気のバランスは川端も認める日本一の場所かもしれません。

「伊豆序説」を含む伊豆半島をめぐる随筆と短編小説。ここに生まれた者にとってこそ、「伊豆半島とはなにか？」を気づかせてくれる作品。伊豆半島全体が美しい箱庭であること、天城山の南北で異なった国のような風情を有すること、温泉地にもそれぞれの個性があることなど、伊豆半島ジオパークのコンセプト本と言える。（伊豆市長　菊地豊）

著者にとって伊豆は第二の故郷であった。その伊豆を舞台とする小説と随筆から、代表作となる短篇「伊豆の踊子」、随筆は「伊豆序説」など二十五篇を収録。