北条氏はなぜ将軍にならなかったのか。 なぜ鎌倉武士たちは果てなく抗争を繰り返したのか。執権政治、得宗専制を成立せしめた論理と政治構造とは。幕府草創期を支え、承久の乱を制し、執権への権力集中を成し遂げた義時と、一三世紀後半の蒙古侵攻という危機のなか得宗独裁体制を築いた時宗。二人を軸に、明快に鎌倉幕府の政治史を見通す画期的論考! 目次 第1章 北条氏という家(伊豆時代の北条氏武士団 烏帽子親子関係に見る生き残り戦略) 第2章 江間小四郎義時の軌跡―伝説が意味するもの(北条氏庶家江間氏 鎌倉殿家子 ほか) 第3章 相模太郎時宗の自画像―内戦が意味するもの(奇怪な古文書 北条時輔の政治的位置1―嫡庶の順位 ほか) 第4章 辺境の独裁者―四人目の源氏将軍が意味するもの(鎌倉将軍の系譜 氏・姓・苗字 ほか) 第5章 カリスマ去って後
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